☆北海道中膝栗毛

北海道中膝栗毛（一）　芹香 ママ 作

暗く重苦しい雪国の冬の季節から解放され、明るい春の訪れに浮かれたせいか軽いのりで娘に「海外旅行でも、どーお」と誘いをかけた。まだ、まだ私は現役の主婦である。

何日も留守にするには少々気が引けるし、予算のこともネックである。彼女も休暇をとる関係からか、それとなく計画を急いてきている。

ことの成りゆきから結局、△ツリのツアー 『北海道　富良野・小樽・札幌二泊三日の旅』 に申し込むことになった。

××年6月27日12時15分新潟空港発、全日空676便で機上の人となる。娘は始めてのフライトからか少し不安に伺えたが、私は飛行機に乗るのが大好きだ。早いし新幹線の比ではない。

雲間からの眺望は素晴らしい。俯瞰でみる緑の中に点在する街々。山並み、水平線で境をなす海と空。その青は三様の色合いを醸し出している。

太陽の光の中オレンジ色に染まる雲海。魂となってこの広い空を、自由に浮遊できたらどんなに素敵なことか。『千の風になって』 を始めて聞いたときの驚き。私の憧れの世界がそこにあった。

少なくも年に一度はその境地に浸りたいものである。14時05分新千歳空港に着く。若い男性の添乗員から指示された場所には、17人ほどのツアー参加者がすでにいた。

何の案内もないまま、一時間あまり待たされてイライラが続いていた頃、ようやく出発を告げられてバスの客となる。札幌の市街地をぬけ、高速道で小樽に向かった。

小樽運河で慌しく記念写真を撮る。140分の限られた時間での散策は、3回目の小樽であっても気がせく。見せたいポイントの一つだったヴィネツィア美術館に入る。

ダイアナ妃が乗ったというゴンドラをチョッと目で流し、次の店で万華鏡を2個買う30パーセントオフだった。イタリアのヴィネツィアは、まだ、訪れていない。ここ、北海道で満足しておこう。
<つづく>

大学野球サマーリーグ、2日目は予定を変更。

パール金属スタジアムでおこなわれている、第1回大学野球サマーリーグ昨日2日目の第1試合慶大対新潟医療福祉大は雨のため30分遅れで始まりました。

第2試合も降雨のか予想されたため、明大の対戦相手が上武大から慶大に変更になり実施されました。

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