☆コント -幸の種
「幸の種」 (2) 元川 芹香
○月○日 《爆発的なヒットの兆し…… 》 他社から、あのサプリが発売されたと新聞で知る。違約金請求の通知書。生まれたこの子に罪はないが、どう生きていけばよいのか。
蟹子 「これが母の残した日記よ」
栗沢 「そんな男、やっちまおうぜ」
蜂塚 「そうだ。蟹ちゃんのママの復讐だ!でもどうやって?」
臼井 「それなら僕にいい案があるぞ」
猿渡のアパートを探し当てた蟹子は、娘だと管理人から鍵を受け取り、家業が電気屋の栗田か、ストーブの着火時にショートするよう細工していたのだ。
帰ってきた猿渡は居間に明かりをつけ、ガスストーブに 「カチャ」 とスイッチを入れた。その時、“ボン” という爆発音とともに大きな火花が飛散した。
慌ててベランダに出た猿渡の火傷で赤ら顔に向け、蜂塚が手にした消火器を噴射する。「うわぁ~、誰だ!」 右往左往する猿渡の上に、浴室に潜んでいた臼井の巨体がのし掛かる。
「ふぎゃあ~、助けてくれ」 <つづく>
○月○日 《爆発的なヒットの兆し…… 》 他社から、あのサプリが発売されたと新聞で知る。違約金請求の通知書。生まれたこの子に罪はないが、どう生きていけばよいのか。
蟹子 「これが母の残した日記よ」
栗沢 「そんな男、やっちまおうぜ」
蜂塚 「そうだ。蟹ちゃんのママの復讐だ!でもどうやって?」
臼井 「それなら僕にいい案があるぞ」
猿渡のアパートを探し当てた蟹子は、娘だと管理人から鍵を受け取り、家業が電気屋の栗田か、ストーブの着火時にショートするよう細工していたのだ。
帰ってきた猿渡は居間に明かりをつけ、ガスストーブに 「カチャ」 とスイッチを入れた。その時、“ボン” という爆発音とともに大きな火花が飛散した。
慌ててベランダに出た猿渡の火傷で赤ら顔に向け、蜂塚が手にした消火器を噴射する。「うわぁ~、誰だ!」 右往左往する猿渡の上に、浴室に潜んでいた臼井の巨体がのし掛かる。
「ふぎゃあ~、助けてくれ」 <つづく>
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