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☆ゆきむら殺人事件 ☆高校野球 -夏の甲子園

ゆきむら殺人事件 第六章 終結 (3) 作 元川 芹香

≪山崎さんが言うとおり、アンパンは家族で食べようと、買うのを長男に頼んだわ。なぜって、いつも店長食べているでしょ。どのくらい美味しいのか、みんなで味見してみようと思ったのよ。

店長を殺すつもりなんか、これっぽっちも無かった。ただ、佐々木アイツだけが憎かったの。あの日、『ラストキーは佐々木さんが預かっているから、次の日のラストに伝えて欲しい』って、

白石君からメールを次男の健が受けたの。なんで私に直接連絡しないで健なのか、すぐ店に電話入れたら、店長が出て今日は店で仕事するって言っていたの。

佐々木とのこと前々から店長に相談したかったから、チャンスだとその時思った。誰も居なくなってから店に入ろうと駐車場で佐々木が出ていくのを見とどけ、裏口のブザーで店長呼んだの。

案の定あんな時間だったからびっくりしていたわ。家に残っていたアンパン三つを 『差し入れだ』 って渡し、控え室で話はじめた。佐々木は、みんなにはとてもいい人だったようだけどね。

うちの健にだけは人が変わったように自分の仕事を押しつけてくる。帰る度ごとに健が泣いて私に話すの。それがどうしても許せなかった。

店長は最初、同情してくれたけどそのうち面倒臭くなったのね 『気にしすぎだ、だいたい田中さんは健君に甘いよ』 と言い、アンパンの袋を開け食べながらいってた。

『実は僕、おぐらってあんまり好きじゃないんだよなぁ』 なんてアンパンの話になった。私、立ち上がって 『佐々木さん異動させてくれなきゃ、私達は辞める』 って言ってやった。

そうしたら、余程びっくりしたんでしょ。店長、飲み込んだアンパンを喉に詰まらせて、必死で私に水をくれっていう仕草をしたの。私、もう、夢中だった。

気がついて見たら、残っていたアンパン二つを店長の口の中に押し込んでいた。なぜ、そんなことしたのか分からないわ。どうしてなのか?咄嗟にこの犯行を佐々木になすり付けようと思った≫ <つづく>

三条商、初戦敗退。県央工は3回戦へ。

昨日、パール金属スタジアムで行われた小千谷対三条商戦は、5-0で三条商が初戦で敗退。五十公野野球場の新潟県央工対上越総合技術戦は、5-0 で県央工が3回戦へ進出しました。

県央工は19日10:00から、2回戦佐渡総合を4-0で退けた十日町と、同じ野球場で対戦します。

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