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☆エッセー 「彼岸花」

彼岸花 (一) 作 芹香ママ

この夏の炎暑は、私にある花を連想させた。

その花は 「彼岸花」、炎が燃え上がるように。高さ50センチほどで枝も葉もない茎の先端に、赤い花をつけるが、稀に白いものもある。

花弁の長さ40ミリ、幅約5ミリと細長く、大きく反り返って開く。開花期には葉がなく、葉があるときは花がない。

この深紅の花は、夏の花火にも似ている。また、墓地に見れることが多いせいか、お盆の頃に咲く花だと思っていた。が、今年の夏はまだ見かけない。

友人に聞くと 「あの花は、秋のお彼岸の頃に咲くと思うけど」 という。

彼岸花は、別名 「リコリス」 「曼珠沙華」。季語は秋。花言葉は 「情熱」 「独立」のほかに、「想うはあなた一人」 「また会う日を楽しみに」 などロマンチックな面もある。

しかし、異名も多い。死人花、地獄花、幽霊花、捨子花なども呼ばれで、忌み嫌われることがある。どれも鳥肌が立つようなネーミングには驚いた。美しい花が可哀そうだ。    <次へ>



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