☆今日は何の日 －初恋の日

今日は、初恋の日です。

1896年（明治29年）10月30日、島崎藤村が 「文学界」 46号に 「こひぐさ」 の一編として初恋の詩を発表したことから、藤村ゆかりの宿の長野県小諸市の老舗旅館 「中棚荘」 が制定しました。

記念イベントとして初恋をテーマとした作品（俳句、短歌、エッセイ、写真など）をハガキで応募してもらう、「中棚荘・初恋はがき大賞」 を行っています。

日本の近代詩を代表する傑作 「初恋」 を収めた詩集 『若菜集』 は、翌1897（明治30）年8月に刊行されています。中学か高校生の頃に、一度は読んでいるのではないでしょうか。

この藤村の詩 「初恋」 に若松甲が作曲し、舟木一夫が歌った同名の歌があります。1969（昭和44）年の第20回ＮＨＫ紅白歌合戦でも歌われました。
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「初恋」 の詩

まだあげそめし まへがみの りんごのもとに みえしとき
まえにさしたる はなぐしの はなあるきみと おもひけり

やさしくしろき てをのべて りんごをわれに あたへしは
うすくれなゐの あきのみに ひとこひそめし はじめなり

わがこゝろなき ためいきの そのかみのけに かゝるとき
たのしきこひの さかづきを きみがなさけに　くみしかな

りんごはたけの　このしたに　おのづからなる　ほそみちは
たがふみそめし かたみぞと とひたまふこそ こひしけれ

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