☆母の世界 ☆高校野球 －夏の甲子園

母の世界 （18）　作　元川 芹香

<お友達〉

個性が強いにもかかわらず不思議と母にはたくさんのお友達がいる。女学校時代の友達、幼稚園ママ友達、ご近所友達、薔薇友達、絵の仲間…。

だれもが母のことを良く知る。あの母だ、うっかり失敬な事を言っているかもしれない。それでも心を広く、長年にわたり付き合ってくれているありがい人達ばかりだ。

「あ～ら、みんなが私と話すのが好きなだけのよ！」 とほざく母の声が聞こえてきそうである。母を語る上では 「お友達」 の存在は絶対だ。

夜な夜な 『人を虜にさせる呪文』 でも唱え、のっぺ汁の鍋でもかき混ぜている怪しい魔女だったりして…。

〈当たり屋〉

そそっかしい性格から、注意力が緩慢すぎる。自転車で二度クルマにぶつかった。最初の事故は、家の近くの十字路。

「私、ここでは一旦停止したことなんかないわ」 と、当然の様に現場検証のお巡りさんにいう。大目玉を食らったことはいうまでもない。

二度目は救急車ではこばれた。鎖骨を骨折する程の大事故だった。意識が遠のきながらも救急隊員に 「ばぁちゃん、ばぁちゃん聞こえる？」 と声かけられた母は憤慨して沈黙。

その場に駆け付けた父がすかさず 「あんた、この人にばぁちゃんなんて言ったら怒るよ！」 と緊急時であろうとも、たしなめたのだから恐るべし夫婦である。

それでも、以前にも増してに元気で飛び回っているのは余程の 『強運』 か、『守護霊様』 のおかげか、はたまた 『妖怪、魔女？』 なんだっていいが大いに長生きして世にはばかれと願う。

<つづく>

三条商、ベスト16。

昨日行われた、3回戦 三条商 vs 村上桜ヶ丘は2-9（7回コールド）で村上桜ヶ丘が勝ち、三条商は23日ハードオフ･エコスタジアムにおける準々決勝に進めずべすと16で夏を終わりました。

負はしましたが2－1とリードの三条商に、魔の7回表裏がまっました。センバツ出場の参考となる、「秋の北信越」新潟大会には捲土重来を期してください。

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