SSブログ

☆ゆきむら殺人事件 ☆サッカーW杯 -コロンビア

ゆきむら殺人事件 第五章 謎の裏側 (6) 作 元川 芹香

裏口はいったん施錠すると、外からは鍵でないと開かない自動ロックになっている。店の入口は外から開錠することはできず、ドア内側に取り付けてあるレバーだけで施錠が可能なのだ。

家に帰り 『密室の謎は解けたり』 と、坂口へメールした。間髪をいれず、坂口から電話がかかった。「坂口ちゃん、なんて早いんでしょう。仕事中じゃないの?」

「今、休憩時間中です。何だったんですか?いったい」 阪口に性急さが伺えた。佐々木との会話の内容や、防犯カメラのことなどを説明した。

山崎は話しながら、おぼろげに浮かんでくる犯人像を絞り込んで行く。 「犯人は顔見知りで、たやすく裏口の呼び鈴で店長に鍵をかけさせることの出来る人だ。

しかも、その日店長が公休にも関わらず店にいることを知っていて、防犯カメラの位置が分かる人。「アンパン6個、6個……あっ、もしかしたら?」 「山崎さん分かったんですか?」

「うん!頭の中には、あの人しか浮かんでこないの。でも、仲間を疑うなんて、私どうかしているのかも」 「えっ誰です」坂口は聞き返した。が、その時点では名前を明かさなかった。

「ごめん。言えないわ!しかし、私は考えたの。あの日駐車場から出る佐々木さんを確認した犯人は、裏口のブザーで店長を呼びだして中に入った」

「控え室で殺害したあと、店長室が死角になるよう防犯カメラの向きを変えた。死体を引きずり込んで席に座らせ、佐々木さんのオープンカッターを握らせて店を出た」

その後に当の佐々木さんが来て、店長室に鍵をかけて帰る。「そう、犯人には都合よく密室にしてくれたって訳。これが私の推理よ。でも、殺意に繋がる動機が、もうひとつ…」

坂口は次第に山崎の声が弱々しくなっていくのに気づいた。 「そうだとしたら、すぐにでもその人に自首するように説得しなきゃ…。僕、5時上がりなのでお供しますから!」

坂口の励ましで我に返った。「そうね、じゃあ5時半例のコンビニの前で待ち合わせよ」 受話器を置いて、山崎はリビングのソファーにもたれて、無意識でつけたテレビをぼんやり眺めていた。
<最終章 終結へ つづく>

あした5:00(日本時間)1次リーグB組予選、日本対コロンビア戦。

日本は自力優勝がないなかで、明日5:00からコロンビア戦を迎えます。この試合で日本が勝ち、ギリシァがコートジボワールに勝つか引き分ければ、得失点差などの条件により予選突破が可能です。

実況中継は、日本×コロンビア戦は4:40から UX で、ギリシァ×コートジボワール戦は4:30からNHK(総合)で放送します。チャンネルの切り替えが頻繁になって欲しいもですね!。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。