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☆エッセイ 「耳の中の妖精」 ☆BCリーグ -新潟アルビ、首位に

耳の中の妖精 (二) 芹香ママ

「あのね、ここの家主ったらここ一年ほど前から、ド派手な赤やピンクばかり着るようになったの。どうしてか知っている?」 と言う。すかさず二番目が、「どしてなの?」

聞いた最初の妖精が、「二年くらい前のことね。麗しのカリスマ歌手っていわれた美輪明広が講演に来たときに聞いことはね」

『年を重ねると、どうしても肌がくすんで冴えなくなる。薄汚いボロ雑巾のような色を着るから、まるでドブ鼠ね!若いときならシックで通るけど。もっと明るい色でカバーしなけりゃダメだって』

鈴を転がすように、高らかにのたまったって。その時の彼女?のいでたちは、輝くような金髪で、三宅一生がデザインしたという黄色いアコーデオン・プリーツのドレスでね、オーラを放っていたらしい。

続いて、さもあきれ気味に二人目の妖精が、「それにしても、わが家主は素直と言うか、ばかに単純な人間だね!」

「ま、いいじゃない。そのうち世の中は、きっと高齢者だらけになるんだからさ。汚い灰色じゃ気が滅入って堪らないよ。カラフルな色があふれれば、きっと平和になるかもね」

と、三人目がとりなし顔で言う。総砂漠化で緑が失われた地球上に、明るい色彩が増えれば少しは救われそうな気もしてきた。

目が覚めると異変に気づく。部屋が左右にゆれ、吐き気がして立ち上がることもできない。息も絶えだえに這いつくばって、隣の部屋に辿りつき主人を揺り起こした。日曜日の朝のことだった。

早速、救急当番医を受診。検査の結果は左右の耳の聞こえの差、三半規管でバランス違いがめまいの原因だと診断された。

二時間ほどの点滴処置で無事帰宅できたのである。そういえば一年ほど前からか、右耳に時々耳鳴りを感じていた。最近は多少強くなってきたようにも思える。

『父ちゃんのためならエーンヤ・コーラ。子供のためならエーンヤ・コーラ』 美輪が歌う、あのヨイトマケの唄に似た音だ。 <つづく>

新潟BC 首位、福島に0.5差。

昨日さゆり公園野球場で行われた、富山GRNサンダーバーズ vs 福島ホープスは8-3で富山が勝ち、試合のなかった新潟がゲーム差0.5をつけ、東地区後期戦首位に躍り出ました。

今週新潟は、16日(土)に13:00から対武蔵ヒートベアーズ戦、17日(日)13:00から対群馬ダイヤモンドペガサス戦が何れもアウエーで行われます。

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