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☆エッセー「春の虹」 ☆春の北信越「新潟県大会」、三条商3回戦に進めず。

春の虹 (二) 芹香ママ

四十代ならば兎も角も、今は黄落の時も終わりも近い。花ならば咲き始める蕾の頃に逢ってから、今は花びらが枯色に変わり散りかける寸前の私だから……。

その日が近づくにつれて何故か落ち着かず、頭の片隅には迷いがあった。三月のお彼岸の日。暖かい春の陽がレースカーテンを透して、部屋に明るく射し込んでいた。

電話が鳴り、受話器を取ると彼の声だった。お昼の前に街のホテルで逢いたいという。不意だったせいか、考える間もなく承知していた。

はやる気持ちでホテルに入る。ロビーには、先に来ていた従兄と話をしている彼の姿が目に入った。時折さりげなく、話す彼の姿に観察の視線を向ける。

だが私の心に残っているあの頃の彼の面影は何処にも見つけられない。今に思えば、彼のことをよく知らなかった。付き合った訳でもなく、ただ外面だけを見て心をときめかせていたのだ。

その後も、ますます美化された幻影を心の中に思い描いていたに過ぎなかった。帰る道すがら、従兄が話しかけるのも上の空。『昔、あの素敵だった人は、いまは別の人』 すっかり忘れ去っている。

橋の上にさしかかる。西の空の家並の上に、はかなげに消えかかる虹が見えた。半世紀余りの私の想いも、春の虹と消えた。 <終わり>
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次回も芹香ママ作、エッセー3作目 「鬼の攪乱」 を2回に分けて掲載します。

気合が足りなかったか、三条商コールド負け。

春の北信越県大会」第2回戦、帝京長岡 vs 三条商は13-4(7回コールド)で三条商が負け3回戦に進めませんでした。

序盤戦、2回まで三条商が3-0とリードしていたのですが、3番手で登板のバンゴーゼムにてのあしのでなかったのか、それとも気合が足りなかったかなぁ。

今日3日は新潟県央工vs糸魚川白嶺2回戦が悠久山野球場で12:30が行われます。三条の弔い合戦となります。

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