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☆今日は何の日 -冒険家の日

今日は、冒険家の日です。

ヨーロッパ最高峰モンブラン、アフリカ最高峰キリマンジャロ、南アメリカ最高峰アコンカグア、アジア最高峰エベレストの登頂を果たした冒険家・植村直己*さん。

1970(昭和45)年のこの日、彼は北アメリカ最高峰マッキンリー単独登頂に成功し、世界初となる ‟五大陸最高峰制覇‟ を達成しました。

8月30日という日は、冒険家を駆り立てる何かがあるのかも知れません。1965(昭和40)年は、同志社大学の遠征隊が、世界初となるアマゾン川源流からのボート下りにが成功。

さらに1989(昭和64)年には、堀江謙一さんが外洋ヨットで太平洋単独横断を果たすなど、色々な偉業が成し遂げられました。
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*植村さんは、明治大学山岳部に所属していました。大学時代の同僚で小林正尚さんが4年生のときアラスカに行き、氷河の山を楽しんで帰ったことを聞かされました。

大学を卒業後、一度でもいいから外国の山に登りたいと海外へ行く決心をしたのです。英語の勉強をしながら、アルバイトで貯めた4万円(110ドル)が資金だったそうです。

両親や友人の反対を押し切りって、1964(昭和39)年5月2日に横浜から「アルゼンチナ丸」に乗り込み、アメリカ・ロサンゼルスへ向かいました。

到着して、早速アルバイトを探しましたが、言葉が話せないことでなかなか雇ってもらえず、やっと農場でブドウもぎの仕事を見つけ3ヶ月ほどで1,000ドル近くを稼ぎました。

ところが、9月も終りかけたある日、移民調査官に捕まってしまいます。観光ビザで入国していた植村は、アメリカでの労働は禁止されていたのです。

英語を話せないふりをしていると、日系2世の通訳が現れ、アルプスの山を登りたいと熱く語りました。そこで植村は、なんとか強制送還を免れることができたのです。
―植村直己著「青春を山に賭けて」(文藝春秋)より―

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